2019/04/04

茂木健一郎氏へ高い知性を期待されるのにふさわしい言動を望む2篇の返信集

(茂木健一郎氏のnote「批評とは、良いものを探して探索を続ける旅」へあてて)
これは弁証法を否定してますね。否定媒介的により高次元な意見に到達するのが哲学の基本運動なら、批評もそうだよ。批評において賞賛することが目的という根拠がわからない。それはただの追従だよ。
 批評はcritic、criticismの訳語としてギリシア語krineinからkritikos、ラテン語criticusを経て日本語に入った語彙だろうけど、否定媒介運動としての弁証法がソクラテスの助産術、ヘーゲルを経てデリダの脱構築まで哲学史の中で知られているのに、なぜわざわざこういう初歩的なことを言い出すの? 読者はどの程度の知性を想定しているの? 弁証法の概念すら知らない人達に向けて書いているの? なぜ? 日本国民を馬鹿だと思っているの? 「よいものを探す旅」といっているけど、だからこそ助産術、弁証法、脱構築などの基本概念がかつての哲学者らによって発見され、現代人の知性に流れ込んできているわけでしょう? なぜ先人に学ばない。そして我々読者が馬鹿だと思っているのか。そんな基本的知識は十分すぎるほど分かってるのよ。
 ツイッターは馬鹿しかいない、と思ってこういう子供だましみたいなことを茂木さんは書いているのかもしれない。嫌なら読むな、というだけかもしれない。でもね、国民の知性をリードする立場にあるべき知識人、文化人が、通俗書級のこと普段から書いてたら全体の質が下がっちゃうよ。頼みますよ。馬鹿にあわせて国民全体が衆愚になっていたのが平成時代でしたよ。でもそれって茂木さんらの世代が東浩紀一派と一緒にやっていた、サブカル中央主義の結果だと思う。私、令和時代以後はそういう風にしたくない。だからもう一切、衆愚に媚びうるような人は許さないつもりです。
 馬鹿な方にあわせてたからこそ、安倍政権みたいなとんでもない幼稚な内閣ができてしまい、愛国も何もなくなってしまった。日本の報道自由度だか寛容さの値をみてくださいよ。とんでもない国になってしまった。茂木さんらのせいも大きいと思うよ、僕は。知識人がこんな子供じみたこと書いてちゃだめだ。

(茂木健一郎氏のLINE BLOG「BBCとNHKのニュースの最大の違い(今朝のゴーンさんの再逮捕報道に思う)」へあてて)
>NHKのニュースがものたりないとされる
って、あなた以外の誰がそういっているの? あなた個人の主観なのに、なぜさも一般的に他人もそう思ってるかのよう誤読させようとずるい書き方するのですか?
 なお茂木さんはこの直前に、「批評とは肯定すること」云々と書いてましたよね。NHK肯定は?
 内容についていえば、ここで言及されてることは国営放送の比較文化論だけど、それをイギリス>日本という偏見で一方的に語るのは、エスノセントリズム、自文化中心主義ならぬ英国かぶれというんですね。以前から茂木さんはこのエスノセントリズムは野蛮なことなのだという近代的な考えに至っていない。茂木さん自身のご意見に従えば、「イギリスの特徴」「日本の特徴」をそれぞれ客観的に比較し、おのおのの長短について批評を加えれば済むのであって、あたかもBBCの方が優れているかのよう印象操作を加えるのは、まさに茂木さんの非難してきているNHK方式なんだよね。
 NHKの方が正しい報道をしていて、BBCの方が偏った報道をしている。そんなことは頻繁にある。なぜ茂木さんがBBCの方ばかりもちあげているか? 答えはあなたが確証バイアスを集めているからです。それは科学的精神ではありませんよ。
 私は今の今まで、まさか比較文化論の中で文化相対主義を学んでいない東大博士が居るとは思えなかった。茂木さんがそうとは信じたくない。でも万が一そうなら、どうして茂木さんが坂本龍馬が間接的に大量殺戮した日本人被害者側に立たないのか、イギリスを持ち上げ日本を貶めるか説明がついてしまう。

※このブログURLは2019年6月8日に
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