2019/03/02

美術の枠内で既存の常識を疑義する会田誠氏の様な芸術家が論争を呼ぶのは今に始まった話ではない

新手の芸術表現が同時代の常識に逆らうなんてどの時点でもあったことだから、一般大衆側が大騒ぎするだけ芸術家側に有利なだけでしょう。無視できるなら無視してたらいいのであって、どんなに他人に脅されようが芸術家側は政権に媚売ったり批判したりしながら生きていくだけだよ。
 日本人が西洋美術の代表だと思ってる印象派だって、当時の公募展といえるサロンの展覧会に出展拒否された若手の反社会的作品の集まりだし、ウォーホルだのクーンズだのも何度も訴訟されてきたけど普通に美術史に残るだろうし、藤田嗣治みたいに戦争画かいて(一時的に)売名してた人もいたしね。バンクシーは普通に違法だろうし、会田誠の講義が生徒に猥褻だといわれたくらいで芸術側がなにで揺さぶられると思ってるのか? 一般社会に媚売りなさいってこと? そういうアーティストなら腐るほどいるでしょ?
 全日本人だか全人類が「それは駄目」といってきても、芸術家としては喜んでやりますよ。僕もそういうタイプだからよくわかるよ。
 周辺ツイートを読んでみたけど、逆説ぽくして(なんでも逆説風に記述できる)だけで人を驚かそうとしてるだけで、内容は会田誠が猥褻な講義をしたから、猥褻はダメという倫理観を持った一生徒と衝突した、というだけの話でやはり既存の価値観を揺さぶってるのは会田でしょ。多分、(会田誠の講義が猥褻だと受講者に京都造形大が訴えられた件で、一般大衆が芸術の価値を逆説的に揺さぶっているといった人は)逆説という言葉で、一般大衆側が商業化されたサブカルチャーを自分達の文化だと思っていて、その中ではどんな猥褻も許容されているのに、話が会田誠的な日本画や現代美術に至ると文法を知らないから簡単に猥褻性が非難の対象になる、といいたかったんだろう。日本人の一般大衆が純粋美術に無知だから、その中でもサブカルチャーの中でそうなのと少し違った仕方で猥褻性を含むエロスがメタ認知的な考察の対象になっているということを認識していないが、会田誠はわざと両者(高下の文脈)の境界侵犯をしてきた作家だから、騒がれて思う壺なのは会田の方でしょ。

※このブログURLは2019年6月8日に
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